2020.11.18
小さな生徒さんは、集中出来る時間が短いもの。
ですから、例えばテクニックの本で、たった二つの音だけでも、楽譜を見て、その音が何の音のことで、鍵盤が88鍵ある内のどこを押さえるのかを考えてから弾くには、とても大変なことです。
それだけ、テクニックの本は頭を使うし、ピアノを弾くことは、高度な情報処理が必要ということです。
さて、今、小学1年の生徒さん。
先日のレッスンで、顔付きが幾分、しっかりしたと感じました。
こちらの生徒さんも、そのたった二つの音から訓練を始めましたが、
「もう慣れたと思うから、そろそろ1ページ丸々、やってみようかな。」
と提案した処、
「出来るよ、出来る!」
と、頼もしい返事が返って来ました。
先ずは、指番号ページ。
一気にスラスラと、初見で弾き上げました。
楽譜に指示された指番号通りに指を動かすことは、思った指が脳と連結していないと出来ません。
だから、日頃から訓練(練習)していないと、思い通りに動かせないものですが、そのページは、現在の生徒さんなら出来るだろうと思っていました。
ドキドキなのは、次のページです。
音の上がり下がりを、瞬時に判断しながら弾いていくページで、こちらこそは、楽譜たるものの真の理解が必要です。
祈る気持ちで見守っていると、こちらのページも、一気にスラスラと、初見で弾ききることが出来ました!
成長した姿を、目の当たりにした、嬉しいひとときでした。
今、この本に入ったばかりの生徒さん達も、続けて練習することで、こんな風に弾けるようになります。
その為には、ご家族の皆様の忍耐も必要なんです。その忍耐が、やがて花開きます。
その時を目指して、一つ一つ一緒に頑張っていきましょうね!
【小諸市・くろとりピアノ教室】