2013.12.17
モーツァルトのソナタを練習中のHちゃん。
モーツァルトの曲は、細かい音の粒が長いフレーズをかけて続くことがよくあり、それを美しく整えて弾くのに苦労しております。
私 「さあ!一筆書きのように、途中で弾き損じのないように一息でっ♪」
Hちゃん (気合の入った表情で、真剣一本勝負)
フレーズの最後で惜しくもつまずき、弾ききれなかった悔しさで唸り苦い顔。
もっと弾きたくなるでしょう・・・?練習、頑張ってね( ̄ー ̄)
違う音で同じ幅のまま進行する音形は、どこかよそよそしい感じで演奏するHちゃん。それをピタッと影のように寄り添い左手は右手の一番の理解者のように・・・と、アドバイスして弾いてあげると小声で「わぁ・・・・スゴイ」
ちょっとした、感じ方の転換でその曲の持つ魅力に触れることができるものです。
この曲を弾き始めたときには、なんとなく綺麗な曲。と、漠然とした印象だけだったはずですが自分で弾くことによって200年以上も前に作曲された曲をステキに感じることができました。
しかし、そのように感じ取ることが初めからできるものではなく、時間をかけ良いものに触れることによって、備わるものです。
今、感じてもない気持ちになれてしまったり、その曲の持つ世界感に没頭できることが、
音楽する楽しみの一つですね。