2022.06.14
昔からとても有名なピアノ教本《バイエル》ですが、私のレッスンではほとんど使いません。
ただし、短期間である程度集中して練習が出来そうな《大人には大変有効な教本》なので、幼児教育の学生さんや大人の初心者さんには時々使います。
それはピアノ教本として、最初の読譜がし易かったり、《短期間である程度のスキル習得にも有効》だからです。
でも、残念ながら《楽しく弾きたい》気持ちの強い小さな生徒さんには、《練習曲としての単調さと難しさ》が、ちょっと教えにくい・使いにくい教本でもあるのです。
もちろんバイエルの中でも素敵だなと思う曲がいくつかあり、そのひとつである《60番》は《左右違うメロディの掛け合いが繰り返されるような曲》で慣れると存外に弾きやすく面白い曲でもあるので、時々レッスンに取り入れています。
生徒さんには、まずはソロで練習してもらい、慣れたら私が伴奏を入れるのですが、ソロとは全く違う曲のような響きとなります。
そのため私も生徒さんも全集中で演奏しなければ、お互いにヨレヨレの演奏になってしまうのですが、《全体を冷静に聞けるようになるととてもキレイな連弾曲》に仕上がります。
《ソロでの単調さ》も《連弾の伴奏アレンジ》によっては《響きの広がるキラキラした曲に変わる》ので、それに気づいた時のビックリ顔が見たくて・・6月レッスンではたくさんの生徒さんに練習してもらっています。