2022.03.16
私は《遊び》と《学び》は等しいと考えています。
園児さんから小学生、中学生、例え高校生や大学生であっても《楽しい遊び》から《学ぶこと》は、座学では得られない大切な事が多いと思うのです。
《小さい生徒さんのレッスン》に関して言えば、歌やリトミック、指の練習やソルフェージュ、そして何気ないおしゃべりの中にも《私が伝えたい事》をこっそりと潜ませていきます。
潜ませて・・なんて書くとちょっと不思議に思われるかもしれませんが、レッスンで直接的に説明したり、単調な練習を長時間繰り返す事よりも、《無意識の内面に向かっての小さな積み重ね》の方がずっと効果的だと感じるからです。
何かに例えるならば・・楽しく鬼ごっこをしているうちに、走るのが速くなり、体力もついて逃げ方の知恵も付いて、その次の段階にある難易度の上がったスポーツや勉強に繋がっていく、そんなイメージです。
もし「鬼ごっこは役に立つからみんなでやろう!」と言われたら余りやる気は出ないかと思うのです。
もう少し具体的に言うと、歌や手遊び、リトミックなどは《楽しみながら音感やリズム感・拍子感がつくように》と工夫しています。
大人が見れば《遊んでいるの?》と思われるかもしれませんが《流れを止めない演奏》の準備練習になるのです。
何よりも《音楽に接する楽しさ》をしっかり味わう事ができますから!
他にもいろいろありますが・・《遊び》のような楽しいレッスンを心掛けながら、その中に潜ませている《私の音楽的なめあて》が、気づかれないまでも生徒さんの演奏やスキルアップに役立つ《学び》であればいいなぁと思っています。