2026.09.01
ピアニストの石井琢磨さんがプロデュースする、4台のピアノを男性ピアニスト8人、16手で奏でるピアノプロジェクト「PIANO CLOVER」(ピアノクローバー略してピアクロ)の群馬県太田公演へ伺いました。
最初に、現在69万回再生を誇るYouTube動画を拝見し、将来的には日本武道館を目指しているとのことで、私もその際には伺いたいと思っていました。
でも、その時に行かれないかもしれないと思うと、今回の公演には、なんとかして行くべきと思ったのでした。
ソロ演奏 → 連弾 → 2台ピアノ → 4台ピアノ
という舞台構成・展開であることは存じていましたが、私は前半だけでも大感激。
「ピアノって、なんて楽しいのだろう」と、改めてその魅力に感服していました。
そして後半は、いよいよ4台ピアノで、8人16手。
私が現在師事する大井健先生もご登場です。
後半の幕開けは、モーリス・ラヴェルの《ボレロ》。
2年前の秋、姉と観た映画『BOLERO』を思い起こしながら、一本の細い小川のように始まるモチーフが、繰り返しの中で少しずつ音の厚みを増し、やがて大きなうねりとなっていく――その精緻な構築と音楽の流れを、あらためて味わいました。
私がピアノ教師となり、当教室独自の小さな発表会をしていた頃、
「世の中には2台ピアノや3台ピアノというものもあるのですよ」と、
ソロのほかに私と連弾をした生徒さんやお客様に、雑誌の写真をお見せしながらお話ししたことがあります。
今回は実際に、4台ピアノを、それも8人16手で聴くことができました。
生で聴く8人16手の4台ピアノは、まさにオーケストラ。
ピアノの音だけのはずなのに、脳内ではオーケストラの音が大迫力で鳴り響いているようでした。
ピアノという楽器が持つ表現力の大きさ、そして音楽の可能性を、改めて感じたひとときでした。
フィナーレは、最も緊張感のあるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの《交響曲第5番「運命」第一楽章》。
客席でも固唾を呑むような気持ちになりましたが、一糸乱れぬプロの演奏は、本当に圧巻でした。
また、今回の公演では、演奏そのものだけでなく、そこへ至るまでのプロデュースにも素晴らしさを感じました。
公演の前々日から、メンバーの皆さんがグランピング合宿をされ、その模様をSNSでご紹介くださっていました。
演奏者の皆さんが一つになっていく過程を、聴衆も一緒に楽しみながら当日を迎える――。
そんな盛り上げ方にも、プロデュース力の素晴らしさを感じました。
グランピング合宿で、さらに絆を深められたピアニストの皆さんの挑戦は、12月にも、東京と大阪で目にすることができるそうです。
「ROAD TO BUDOKAN」と銘打った、ピアニストの皆さんの活動。
今後、どのような音楽を聴かせてくださるのか、とても楽しみです。
そして今回、改めて思いました。
ピアノは、一人で奏でても楽しい。
誰かと音を重ねても楽しい。
そして、4台のピアノ、8人16手で奏でれば、オーケストラのような壮大な音楽にもなる。
ピアノの奥深さと楽しさを、改めて教えていただいた公演でした。
今回、この素晴らしい公演へ足を運ぶことができたのも、家族の運転の協力があってこそ。音楽を心ゆくまで楽しめたことにも、家族に感謝したいと思います。
【小諸市東小諸・くろとりピアノ教室】