2021.07.15
子供の頃からのイメージで、ピアノの調律日は、静かにしていなければならないものと思っていました。ずーっと。
なので、いつも、調律師さんがお見えになると、ご挨拶をして、気になっている点をお伝えしたら、そそくさとピアノ室から出て、別室で物音一つたてぬよう、静か〜に過ごしていました。
調律の時間が済むまで、廊下を歩くのも、扉の開け閉めも、ソーっと。
息が詰まる思いで…。(笑)
聞けば、感染症の流行前までは、東京の姉の所では、調律作業を見ているのが好きで、同席していたのだそうで、驚きました。
そこで、数年前に、長年お世話になっている調律師さんにその話をしてみたら、同室に居ても構わないのだとか。
「でも、見ていても、それ程面白くないと思いますけど、、、。」と。
そんな訳で、今回、こんなご時世なので少しだけですが、勇気を出して、同席してみました。
鍵盤蓋が外され、奥のハンマーの方まで、ググっと引き出し、お掃除して下さる処までは、これまでも見ていましたが、電車の運転席にあるようなアノ道具で整音していくのを、その場で見たり聴いたりしているのは初めて。
いつも、別室で聴こえてはいたけれど、あの道具によって、微妙に音が変化するのを、一音一音聴いていたら面白いし心地良く、前日の夜更かしも影響して、二度も微睡んでしまいました。
「えっ⁉︎この状態で弾いてもいいんですか?」
海外のピアニストさんが、SNSにアップしていたような、いつもとは異なる状態で試弾させて頂きました。
ピアノの調律は、自分では出来ないもの。
こういった技術者の方に、支えられているのですね。
【小諸市・くろとりピアノ教室】