2020.03.23
先週は、卒業式の学校が多かったですね。
でも、新型コロナ感染予防で、規模を縮小して執り行われたようです。
3学期になり、当教室の生徒さんから、学校でのピアノ伴奏についてのお話が幾つか上がりました。
ピアノを、きちんと練習しながら続けていると、花形を頼まれる場面もあるでしょう。
或る生徒さんからは、「学校の児童集会の歌を弾けるようにしたいので、後で聴いてもらえますか。」とのことでした。演奏してくれたものは、きちんと弾けていましたので、わずかなアドバイスだけをしました。
その後、新型コロナウィルス予防の一斉休校要請に伴い、こちらの生徒さんのレッスンは休講になってしまいましたので、今回は披露する場面が無くなってしまったかもしれません。
また別の生徒さんは、卒業式で『巣立ちの歌』をピアノ伴奏するよう、学校の先生に言われたとのことで、自力で準備も出来ておりました。
翌週のレッスンでは更に、「6年生を送る会で歌う、川嶋あいさんの『旅立ちの日に…』も、ピアノ伴奏を頼まれたので、分からない所を見て頂きたいです。」とのことでした。
『旅立ちの日に…』については、リズムの理解が出来ていないと、弾く段階にも進めない為、その日は時間都合もあり、リズムの考え方のみをお伝えしました。
レッスン終了後、本番までの時間の無さや、生徒さんの現在の状況を鑑みて、当日、精神的に余裕を持って演奏出来る段階へ持って行くのは、正直厳しいのではないかと感じていました。
次週のレッスン日までに、生徒さんが、どれだけ頑張って来られるかにかかっていたのです。
そして、そのレッスン日。
たった一週間で、驚くほど頑張って持って来てくれました。
私の中では、この箇所がクリア出来れば、希望の光が見えてくると踏んでいた部分が、両手で弾けていたのです。
その日から、少しずつ区切りながらレッスンを続け、本番前最後のレッスン日には、全9ページを通してレッスンすることが出来ました。
生徒さんによると、その日は、学校で初めて合唱と合わせをやり、すごく嬉しかったとのことでした。
「本番、ドキドキだ。」
と言っていましたが、希望に満ちて、生徒さんがキラキラして見えました。
生徒さんは今回、本当に頑張りぬきました。
新型コロナ感染予防対策で、6年生を送る会は、予定日より前に撮影での披露となり、
卒業式の歌は、無しになってしまいましたが、ピアノ伴奏という花形を務めることが出来ました。
「撮影の時は、ピアノの鍵盤がとても冷えていて、手が冷たかった。」
と話して聞かせてくれた、生徒さんの感想をご紹介致します。
「『旅立ちの日に…』(『巣立ちの歌』)の練習は、1人でやっている時にできても、
みんなと合わせた時に、自分の音がどんな風にきこえているのかが、心配でした。
でも、1人でやっている時も、メトロノームでテンポを合わせたり、部分練習などをやりました。
先生に聞いたりした音ぷやリズムなどは、これからも自分の課題と思いました。
結局は、テレビ放送というふうになったけど、やってよかったと思いました。」
【小諸市・くろとりピアノ教室】