2020.02.15
「きょう、あったかいね。」
レッスン室に入り、背負い鞄を降ろしながら、そう話す年長の生徒さん。
ああ、3歳の頃は、たまにご機嫌斜めで、レッスンが流れなくなってしまうことがあるほど幼かったのに、今はこんな会話が出来るようになったんだなぁ…としみじみ嬉しく思いました。
春から小学生になるともなると、随分としっかりしてくるものですよね。
少し前に、幼稚園に通う生徒さん達から、同時期に
「せんせい、おおきくなったら、ピアノのせんせいになりたかったの?」
と聞かれることが重なりました。
今、幼稚園では、大きくなったら何になるということを考えるのが、流行っているのかしら?と思ってしまう位、重なったのです。
或る男の子には、何故ピアノの先生になったのかを尋ねられることがあり、姉に勧められた旨を答えたところ、
「うん。でも、なんで?」
と更に尋ねられました。
生徒さんにしてみると、姉に勧められたとは言え、何故ピアノ教師になったのか、もっと深く知りたかったようです。
成長に伴い、物事を深く考えるようになったのですね。
その問い掛けを受けて、改めて考えるに至りました。
そうですよね。
例え誰かに勧められても、ピアノ教師にならないという選択肢もあった筈。
勧められてピアノ教師になり、それを続けてきたということは、私自身に、ピアノが好きで、この仕事が好きという気持ちや、やる気もあった訳なのですよね。
そんな気持ちに、改めて深く考えさせられた会話でした。
【小諸市・くろとりピアノ教室】