2017.01.24
トピックスをご覧いただき、ありがとうございます。千葉県香取郡多古町にある「ピアノ教室CAT(キャット)」の先生です。
「なぜ、なに?アウフタクトの曲」の最終回です。
トピックス「ねこの寝姿🐈」に書いたように、私、ちょっと前、ベートーヴェンのピアノソナタ7番に凝っていまして・・・。
よく音楽大学の入試課題曲になったりする、この曲。
荘厳な趣の2楽章以外は、アウフタクトで始まります。
ファンファーレの様な、両手ともオクターブで始まる1楽章。
厚くたれこめた雲が一気に晴れて、澄み渡った青空のもとで歌い上げた3楽章。
「なぜ、なに?」と言っては大人を困らせる、いたずらっ子が駆け回る終楽章。
(以上は、私個人の曲に対するイメージ)
オクターブであったり、1拍目とタイでつながったていたり、8分音符でしかも和音であったり。
どれもがアウフタクトの曲なのですが、弾き始めのテクニックは、すべて違います。
力の入れ方、抜き方。腕、手、指の使い方。それぞれ違います。
でも1楽章でも3楽章でも終楽章でも、気を付けた方がよいこと。
それは「身体でリズムをとらないようにすること」です。
身体を揺らしてしまうと、拍が感じられない演奏になりやすいからです。
アウフタクトの曲は難しい。(アウフタクトでなくても、難しい)
しかし印象的な始まり方をするだけあって(ショパンのピアノソナタ3番、1楽章もアウフタクトですね)、魅力的な曲が多いような気がします。