2016.03.15
私は基本的に、褒めて伸ばすようなレッスンを心がけています。
簡単なことでもできなかったことが出来るようになったら、少しでも成長を感じられたら、それを認めて褒めてあげたいと思っているので、レッスンではいつも褒めてあげるところを探しています。
褒められると「もっと頑張ろう!」という意欲が湧いてもっと弾きたくなるでしょうし、私に対する心が開いて私の言葉が心の中に入っていくと思うのです。
怒ってもできないことができるようにはならないし、例えば練習が足りない子に練習させたい場合でも、怒ってやらせても長続きしないと思うのです。
それよりも褒められて気分良くなって、自分から練習したいという気持ちになる方が絶対良いと思うのです。
私はいろいろな先生に習ってきましたが、そんな褒めてくれるような先生はなかなかいませんでした。
印象的でよく覚えているのは、すぐにできないとイライラしたり、感情的に怒ったりする怖い先生。
でも、イライラされると余計焦って、怒られると萎縮してしまって、できることもできなくなってしまいます。
そんな時私は「そんな言い方しなくてもいいのに、、」と思ったのを覚えていますが、先生と生徒という立場では、何も言い返すことなどできません。
だから私はそんな先生にはなりたくないと思っています。
人は皆、能力や得意不得意が違うので、同じようように教えていても、すぐにできる子もいればなかなかできない子もいます。
私の仕事は、どうしたらできるようになるのか、どうしたらもっとピアノが弾きたくなるのかを考えて導いてあげることだと思っています。
私が生徒さん達を叱る時は、あまりお行儀の悪いことをした時くらいですが、私の教室の生徒さん達はみんないい子ばかりなので、そんなことはめったにありません。
音楽は音を楽しむものです。
私の生徒さん達にはレッスンを楽しい時間だと感じて、ピアノを通して様々な面を伸ばしてほしいと思っています。
そしてピアノが一生楽しめる友達のような存在になってくれたら嬉しいです。