2015.09.24
小学5年生のAちゃんは暗譜が得意です。
右手はすぐに暗譜できても、左手だけを暗譜で弾くのは難しいという人が多いのではないでしょうか。
でも、Aちゃんは左手だけを暗譜で弾くこともできます。
これは、ある日のレッスンで、Aちゃんが左手だけでも暗譜で弾き始めたのでわかったことですが、とても良いことです。
Aちゃんは特別に左手だけの練習をたくさんしている訳ではないようで、自然と右手も左手も暗譜できてしまったようです。
暗譜は得意な人とそうでない人がいると思いますが、暗譜で弾いていて音がわからなくなるのは、大抵左手(伴奏の方)の音ではないかと思います。
そういう場合、右手の音に対する左手の音を、なんとなく全体の響きとして覚えているのかもしれません。
ですから、左手だけをよく練習して、左手だけでも暗譜で弾けるようにすると安心です。
また、曲の途中から弾くことができない人もいます。
私が「ここから弾いてみて」と言うと、最初からじゃないと弾けないという人もいます。
これでは困りますね。
暗譜の練習をする場合、特に何ページもあるような長い曲は、1ページの中で2~3ヶ所に区切って、そこから弾く練習をしておくと何かあった場合に安心です。
暗譜で弾けていても、なんとなく手が覚えていて弾けるというのも、ちょっとしたことでひっかかるとそこから弾けなくなってしまう恐れがあるので不安です。
暗譜で弾いていても楽譜が頭の中にあって、今弾いているのはどこのページのどの部分と、それを見ながら弾いているように、そして音符だけでなく、楽譜に書いてある様々な記号なども思い浮かべながら弾けるようにすると良いです。
そして、メロディを頭の中で歌いながら、それ以外の音も思い浮かべながら、全体の流れを感じて弾けると良いですね。