2022.11.29
自宅のポストに可愛い封書が届きました。
中には、「先生!ピアノを買いました!」と真っ白なきれいなピアノの写真が同封されていました。
彼女は私の携帯にラインを入れて下さった超恩人。
お蔭でコロナ禍、ラインレッスンが出来ました。
その彼女がわざわざプリントした写真を送って来た訳ですから、余程嬉しかったのだと思います。
小さい頃から真面目にレッスンに通って来られた生徒さんは総じて、お勉強も優秀です。
Aちゃんも高校生になると「薬学部を目指したい。」と受験勉強しながら、レッスンにもずっと通って来ていました。
無事、難関の薬学部に合格。
私は、小さい頃から、ピアノだけでは無くソルフェージュも毎週受講して来たAちゃんに
「ピアノの指導グレードを取得しておけば?
何時かどこかで役に立つことも有るかも知れないから。」と薦めました。
本来、「指導グレード」ですから、4年間の音大を卒業した人達が受けるグレードです。
又、ピアノがどれ程弾けても、ソルフェージュを小さい頃から勉強して来た人で無ければ、チャレンジする事すら難しい内容ですので、音大の卒業生でも合格は難しく、合格率は、1割程と言われていますが、Aちゃんならーと薦めました。
大学の薬学部の勉強と並行して、熱心にレッスンにも通われ、見事、ピアノの指導グレードを取得\(^_^)/
その後は、本来の難関、薬剤師の国家試験にトライです。
薬学部に入学すれば薬剤師に成れると思っている人も多いのですが、私立大の場合、国家試験の合格率は、6割程。
6年間大学に通い、1200万程と言われる私立の学費を支払っても4割の学生は、薬剤師にはなれない訳です。
その難関を見事に突破。
そして、最終難関。就職です。
あの司法試験でさえ、合格しても誰も新米の弁護士に人生の案件を依頼しないのと同様、薬剤師の試験に通ってもそれを生かせる職場が必要なのです。
そして、無事、就職\(^_^)/
初めての一人暮らし。
新しい場所で、初めての人達の中で新人の薬剤師として働く。
どれ程、大変な環境かと思います。
そんな中、Aちゃんは自分のお給料で真新しいピアノを買って、自分の時間を癒してくれているのだと思うと、本当に私も嬉しいです。
人の命に関わる薬剤師さんのお仕事。
どうか身体を大切に、心も大切に、その手助けに
音楽が寄り添ってくれる事を心から、願い、嬉しく思います。