2016.02.18
「印象、日の出」をパリで見たのはもう随分まえ…
初めてのパリに到着で、真っ先に向かったのがマルモッタン美術館
オーボエ奏者の友達が、大きな美術館もいいんだけれど、是非ともお薦めと言われて、足を運んだ
1872年、自身が幼少期から18才までを過ごしたフランス北西部の町、ル・アーヴルの港に日が昇る風景をカンヴァスに描いています
タイトルを名付けてほしいと言われて「印象 日の出」が誕生したという
自然の様相を巧みに描かれていて、古典的な絵画基準からいえば、どこか未完成
それが強いインパクトをその当時は与えたのかもしれない
私も、初めて目にしたときは、立ち止まって、一時、離れられなかった
風景画のモネと言いたいところだが、家族の肖像画はことのほか慈愛に満ち、子供の頃に描いたカリカチュアは、ユーモアたっぷりの作品が並んでいた今回の展覧会
私にとってのモネは、日の出、ルーアン大聖堂、太鼓橋、そして、壁面に埋め尽くされた睡蓮…がお気に入り
晩年は白内障を患いながらもパリのオランジュリーの睡蓮は、浄化され、魂の融合さえも感じ、見ているだけでブルーの世界に溺れそうになった
彼の作品は、いつもどこか安らぎを私に与えてくれる