2015.07.31
先日、キャナルシティ劇場にて「メアリー・スチュアート」を観劇してきました
スコットランド女王:メアリー・スチュアート
イングランド女王:エリザベス1世
男性によって人生を変えられてきたメアリーと政治に男女問題が入ることを嫌い、独身を貫いたエリザベス1世
お互いの人生、国の宗教への想い(カトリックとプロテスタント)政治と恋愛、自らの持つ権力と弱さ、女性としての哀しみ、喜びなどを語り合います
舞台に立つのは二人だけで、全身全霊でぶつかり合う女王たちの姿に、時代を経ても共感できることは多くあり、胸に来るものがありました
ルネサンス時代を彩る音楽はリュート楽器
生演奏で、とつとつと流れゆく音色から遠い昔の深い歴史と異国情緒を感じました
中谷美紀さん扮するメアリーが女王として話す時は、神野三鈴さんは侍女役
舞台回転もなく、すっとそれぞれがいり替わる
一寸の隙も見せない台詞劇
二人の女王が共に歌い、罵り合い、殴り合い、のたうち回っていました(笑)
また独自の演出のエッジも効いていて、休憩なし2時間
ワダエミさんの衣装も無駄のないシンプルかつ上品に美しく、より女王たちの気高さと誇りを引き立ていたように思います
真夏の夜に「夢のような世界」を、旅したような気分になり、スコットランドも機会があれば一度、訪ねてみたいと心から感じた夜でした