2015.07.21
コクーン歌舞伎を、映画館で観られるということで、話題になっていた河北黙阿弥原作「三人吉三」を観賞してきました。
中村勘九郎、七之助兄弟に尾上松也くんの三人が、串田和美演出で、渋谷の文化村で昨年度話題になっていたものです。
3時間の舞台を2時間半で編集していますが
実は、アップによったり、スローモーション、静止画に・・・とカメラワークも素晴らしく、臨場感たっぷりでした。
私は歌舞伎座で本来の三人吉三を市川海老蔵、尾上菊之助、尾上松緑で、彼らが20代の頃の舞台を、観賞しています。
しかしながら、今回は、演出家が違うと、こういう捉え方、また見せ方もあるのかと、そして、本当の意味でこの「三人吉三」で黙阿弥の描きたかった義理や人情、そして因果応報という哀しい現実や報いなどに、どのように向き合い、受け止め、そして前に進むのか・・・・
いつの時代も変わらない人間の心模様に彼らの演技を通して考えさせられるものがありました。
それにしても、名作と言うのは、名台詞もあり、
シェイクスピアと同じように、「待ってました!」と言わんばかりの面白さが共通しています。
バックミュージックは、ギターや、パーカッションがロック調でカッコいい「三人吉三」をより引き立てていたと思います。