2019.12.02
令和元年も最終月となりました。
昨年のクリスマスツリーにはみんなのピアノの夢を書いたオーナメントを飾りました。
どんなオーナメントより素敵で、とうとう出しっぱなしのまま1年が経ってしまいました。
今日は色付いた桜の木を窓から眺めながら、来年の新しいノートに生徒さん一人一人の成長を書きまとめ、思いめぐらせています。
「おかあさんといっしょ」を見て、
ちいさな身体をいっぱいにゆすって歌った日のことを覚えていますか?
それなのにレッスンの時にどうしてあくびがでちゃうんだろう? 立ち歩きたくなってしまうんだろう?寝転がってしまうんだろう?泣きたくなってしまうんだろう?機嫌が悪くなってしまうんだろう?ピアノに頭をごつんとしてしまうんだろう?椅子から転げ落ちてしまうんだろう?お話いっぱいしたくなってしまうんだろう?
実はピアノを弾けるようになるのは、とても難しいこと。
まだ使われたことのない頭の中の回路をつないでいかなくてはなりません。
でもピアノが弾けるようになる過程で、弾く技術を学ぶより大切なことを子供たちは学んでいきます。それは経験を重ねて自分で気づき考えて乗り越えて行く壁、壁、壁。
小さな心の中には自分の言葉ではまだ伝えることのできない、本人もよくわからない気持ちがたくさん詰まっていて。。。
お教室には「みんなのお約束」が貼ってあります。
その中の1つ 「たくさんそうだんしましょう!」
どんな時もキラッと輝く瞳を見逃しません。ここぞという時に踏ん張ってもらうタイミングがあります。壁だと気づかぬようちょっとした魔法を使うこともあります。壁を低く低くして自信を積み重ねていきます。信じて見守ってくださるお家の方々には感謝でしかありません。みんな今年もよくがんばってレッスンに来てくれました。レッスン室にはみんなが自分で乗り越えた壁の数だけ笑顔と音楽が広がりました。今や一人残らずどや顔でピアノに直行する姿に呆気にとられています。ピアノでの夢を話してくれるようになりました。もっと大きなツリーを買わないとね!
そんなことを振り返りながらノートを開いていたら、気付くとテーブルの上にみんなが弾きたい曲、弾いてほしい曲の楽譜が積みあがっていました。
お弾き初めの弾きっこを楽しみにしています。