2019.12.24
MerryChristmas!
子供たちは今宵は1年で1番ワクワクしながらベッドにもぐりこんだことでしょう。
「お手紙書いてテーブルの上に置いておいたら無くなってた!」
「うちにはえんとつないから、今日は鍵をしめないでおくんだ」
「プレゼントを2つたのんだけどもってこれるのかなぁ」
「ピアノはサンタさんにたのまなくても、もうすぐパパが買うんだって」」
「先生にもサンタさんくるの? へ~~おとなのところにもくるんだ」
「クリスマスの曲が聞こえたら、このお家にはピアノを弾く子供がいるんだなって
サンタさんが気が付いてプレゼントをおいていってくれるからね!」
こんな会話をしながら12月に入ってクリスマスの曲をたくさん練習しました。
ところが、知らない曲もたくさんあって、「きよしこの夜。。。?」の子も現れ、
クリスマスが何の日かもわからず…
オーストリアのオ-ベルンドルフという小さな村の教会のオルガンが川の氾濫で壊れてしまい、クリスマスミサに音楽のないミサなんてと
神父様が学校の先生であったフランツグルーパ先生に作曲を頼みました。
1818年のクリスマスイブにグルーパ先生のギターの伴奏で歌われた聖歌が「きよしこの夜」の誕生の経緯です。そこには、きよしこの夜記念礼拝堂が建てられ、小さな村から遠く海を渡って世界中に広まったのですね。
クリスマスはヨーロッパが最も華やぐ季節です。私が暮らしたスペインには、スペインのクリスマスの曲もたくさんありました。
もちろん「きよしこの夜」も歌われていました。
主婦がご馳走を準備する気合で市場の賑わいと言ったら、日本の大晦日のようなもの。
でも準備が整って家族が集まりキリストの生誕を祝って祈りをささげると、もう国中の夜が厳かな空気に包まれます。窓を開けても何の音も聞こえてこないような。
サンタクロースがプレゼントを持ってくる風習もないのがちょっと寂しかったのですが、1月6日が3賢人の日と言って子供たちがプレゼントをもらえる日なのです。翌日のごみ場はおもちゃの空き箱とワインの瓶で溢れかえっていました。
クリスマスの飾りもこの日まで飾っておくのですが、その夜「パッ」とイルミネーションが消える瞬間はもっと寂しいものでしたし、日本のお正月が恋しくなったものです。
音楽を知ることはよその国のことを知ることでもありますね。