2020.01.26
本日は、同業の友人の先生と池袋芸術劇場での東京ニューシティ管弦楽団、そしてピアニスト福間洸太朗さんとの共演のラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴いてきました。
日曜の芸術劇場は満員のお客さんでいっぱいです。
最初にラフマニノフの「ヴォカリーズ」
チャイコフスキーに才能を認められたラフマニノフは、ピアノ曲だけではなく、交響曲、室内楽、オペラまで手掛ける大作曲家でヴォカリーズとは歌詞のない歌を意味する言葉だそうで美しい音の世界に引き込まれてしまいます。
いつ聴いても癒されるとても美しい曲です。
そして、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番はコンクールの定番曲でもあり、ドラマでもよく使われていますね。
ラフマニノフは、ピアニストとしても長身で屈強な体躰、大きな手に恵まれていたそうで楽器の魅力を極限まで引き出す作品を沢山残しています。
福間洸太朗さんの演奏は素晴らしく、一緒に来ていた友人は、「今まで聴いたラフマニノフのピアノ協奏曲2番の中で1番良かった」と言っていました。
終わってから、ソロでスクリャービンの「左手のためのノクターン」を左手のみで1曲弾いて下さいました。
パンフレットで見るよりも福間洸太朗さんは華奢で細く、とても若い印象でした。
繊細な演奏でしたが音に張りがあって素晴らしい演奏でした。
前回と同様鍵盤のよく見える左側の良い席で、腕や肘の使い方が良く見えました。
そして、最後はショスタコーヴィチの「革命」
ショスタコーヴィチの作品の中で1番演奏頻度の高い作品という事で、四楽章まで聴くとなんと50分という大作です。
題名に相応しい勝利の曲に聞こえますが、実は勝利ではなく、その犠牲になった人々の墓碑銘であるとも言われていて、真実は未だにわからないそうです。
4楽章の迫力は圧巻の演奏でした。
友人は、小澤征爾さん指揮のこの4楽章のCDを持っているそうで、何度も繰り返して聴いた、と話してくれました(^^)