2016.01.24
2016年になりました。今頃ですが(今日は大寒すぎ)。
遅ればせながら今年の抱負を。
と書き出して去年の抱負を読み返してみる。
全然実現できてないやん!がっくし。
気を取り直して今年の抱負、、、は止めて
近々取り組みたい事についてアナウンスしておきたいと思います。
今年は日本を代表する作曲家の記念イヤー。
柴田南雄 生誕100年
武満徹 没後20年
お二人の作品からは、若き日、合唱曲を通して
非常に刺激的な体験をさせていただきました。
柴田南雄先生。
そのお人柄も含めて知性・教養とはこう言うものなのかと。
作品に触れる、取り組むということは
作曲家の思考を追体験することでもあるわけですが
只人のわたくしには到底、及びもつかない思想と知識の広がりに
憧れと、喜びを感じました。
もう、このような方が存在する(していた)と
それを知っているだけで世界の見方が変わるような気がします。
そして武満徹さん。
大雑把な私は、彼の繊細な音楽(指示が信じられないくらい細かい)が
とても窮屈に感じられて
正直、若い時はあまり好きにはなれなかったんですね。
ところが、20年の年月をへて
素敵じゃない。と思えるようになってたんです。
虫眼鏡で見るように接しっていた音楽から、少し距離を置けるようになり
すると、難しいと思っていた和声が洒落たアクセントに
細かなニュアンスよりもまず彼の「うた(ごころ)」が
素直に身体に入ってくるようになって
ようやく歌ってみたいな、演奏してみたいなと思えるようになりました。
春先に開く、ささやかな門下生発表会。
今年は武満の「うた」を取り上げるコーナーを作ろうかな
と密かに画策中です。