2015.12.13
さざえ堂をぐるぐる して来ました。
会津さざえ堂(正式名
「円通三匝堂」)。
こちらは内部が二重螺旋構造になっている特異な木造のお堂として
知る人ぞ知る名(迷?)建築なんだそうです。
以前、雑誌芸術新潮の「バロック王国ニッポン」という特集で紹介されていたのを見て以来気になっていたので、所用のついでに立ち寄ってきました。
東京から電車を乗り継ぎ会津若松に着いたのは夜。
駅には冷たい雨が降り注いでいます。
そして、翌朝。
雨がなんだかぼってりしている。それに白っぽい。
霙(みぞれ)ですやん。
しかし、ここまで来て霙ごときにまけて観光をやめるわけにはまいりません。
市内循環バス「ハイカラさん」にのって観光開始です。
まずは、鶴ヶ城(会津若松城)へ。
こちらは幕末の会津戦争で損傷を受けるも、1965年に再建された鉄筋コンクリート造り、つまり外観お城、内部は博物館という典型的な近日本のお城です。
そうこうするうちに、霙は本格的な雪へ。
傘に雪が積もって重いし、足冷たいし、人いないし。
名物の蕎麦と熱燗で身体を温めて、兎にも角にも目的のさざえ堂へと向かいます。
さざえ堂がある飯森山は白虎隊自害の場所だそうで171段の参道が連なっています。ここは是非とも自分の足で一歩一歩登りたいところですが、今日は雪。
迷わず隣の電動スロープへ。
山頂から横道に入った下り坂の途中、それはありました。
長年の風雪に耐え、風景にしっとりと馴染み、
さざえ堂は小さくとも確かな存在を示しています。
寛政7年(1796年)の建立と言いますから、西洋音楽でいえば古典派の時代ですね。
内部は二重螺旋階段(スロープ)となっており入ることも出来ます。
いや、上がって下りてくるだけなんですが。
最初はぐるぐると時計周りに上って
頂上で反対側に渡ると
今度はぐるぐると反時計回りに下りてくる。
下りてきて、はて?この建物はどうなっているんだ。と首を捻る。
楽しかったです。
下界におりて土産物屋さんに入ると
お客さん、大変でしたね〜。今日の会津は初雪なんですよ〜。
と熱い蕎麦茶をふるまってくれました。
会津若松、いい街です。