2015.10.11
先日、ふらりと立ち寄ったアンティーク食器のお店。
そこは古いビルの一室
窓から秋の日差しが降り注ぐ中
昭和とか大正とかのガラスのコップがきちんと並べられていました。
気泡の入った古びたワイングラス
素朴で生活の記憶が残っているようで心惹かれました
古いものが好きかもしれません。
畳や襖、黒い柱のある古い家。
アンティクのボタンやレース。
遺跡や中世の教会
そして古い音楽
今月25日に開く
『熊猫音楽舎』でのチェンバロ・ティータイムコンサートでは
この楽器のレパートリーの中でも最も古いものを取り上げてみました。
A.deカベソン『騎士の歌による変奏曲』。
ほぼ500年前、遠くスペインに生まれたルネサンスの作曲家です。
古い音楽を現代に蘇らせる意味はなんだろうと考えます。
アンティークの食器たちは、
美術館の中に陳列されているより
現代の生活の中で使われてこそ、生きる気がします。
古い音楽も、貴重な資料として図書館に保存されるより
現代の人に聞かれてこそ、、、
いえ、聞かれるだけではなく私たちの心と
共鳴してこそ
その命を吹き込まれることでしょう。
演奏とは、過去と現代、できれば未来をも繋ぐ行為。
その重責に身が引き締まります。
さてさて、今日もまたもう一練習しますか。
追伸:熊猫音楽舎のティータイムコンサート
まだお席残っております。
ご興味ありましたら是非お越しくださいませ。
《熊猫音楽舎のティータイムコンサート》
日時:2015年10月25日(日) 午後2時より
会 場:熊猫音楽舎 大阪市都島区高倉町
連絡先:kumaneko@miyakoji.ma
料金:500円(簡単な茶菓つき)
プログラム:~古の響きに耳をすまして~
J.S.バッハ 『フランス組曲第4番』
A. カベソン 『騎士の歌』
G.ファーナビー 『スパニョレッタ』
G.フレスコバルディ 『スパニョレッタによるカプリッチョ』