2015.04.30
当教室では、レッスンの始めに季節の歌をうたうことにしています。
もちろん今月は「鯉のぼり」。
ときには歌から脱線して詞についての雑談を交えたりするのですが、その一場面。
屋根より
たかい
こいのぼり
おおきい まごいは
おとうさん
ちいさい ひごいは
子どもたち
おもしろそうに
およいでる
(作詞 近藤宮子)
でレッスン中に「まごい」と「ひごい」って何だろう?
という話になったのですね。
とっさに思ったのは真鯉は黒で緋鯉が赤。
でも、「ちいさいひごいは 子どもたち」って、、、
赤い鯉はお母さんじゃなかったの?
ということで、生徒さんの目の前ですが広辞林(三省堂)を引いてみることに。
実は、私は生徒さんと一緒によく辞書をひきます。
たしかに準備不足という事もありますが、
それだけでなく一緒に辞書をひくことを通じて自分で調べ物をする経験を持って欲しいという密かな期待もあるのですよ。
で、広辞林の説明というのが
まごい【真鯉】 コイの異称。緋鯉に対していう。
おいおい。緋鯉を引いたら
「コイの異称。真鯉に対していう」とか書いてるん
じゃないのか、、、と思いつつ「ひごい」を確認。
ひごい【緋鯉】 コイの一品種。
黄赤色その他、種々な色があり、観賞用とされる。
よ、、よかった~。真鯉の対語じゃなかった。
でも、やっぱり赤い鯉も青い鯉もみんな子供達なんだ、、、
ということで本日の結論。
「鯉のぼり一家は父子家庭である」
* 鯉のぼりの家族構成については諸説あるようです。
そもそも江戸時代は一匹しかあげておらず、現代のように鯉を家族になぞらえるようになったのは昭和以降であるとか、あるいは端午の節句は女性が休息する日だったので母鯉が不在だとか。ご興味あるかたは調べてみて下さいね。