2015.05.19
年に2回のペースで、自宅レッスン室を開放しての
ささやかなチェンバロの会を開催しております。
5月24日(日)はその第五回目。
『愛の調べをチェンバロで』との副題で
フランソワ・クープランの作品の中から、愛情と幸せに満ちた音楽を選んでみました。
恋する鶯
シテール島のカリヨン
ミューズ・プランティーヌ
愛の揺籠
題名を見るだけでも、フランス宮廷で演奏された
気品溢れる音楽がイメージされるのでは無いでしょうか。
クープランの作品は一つ一つがまるで一編の詩、一枚の絵画のようで
その完成された世界に思わず溜息がでます。
演奏会直前の今は、その作品の最後の仕上げをしているのですが
デリケートな音楽ですから、トリルの僅かな揺らぎ、音の切り方に至るまで
気が抜けません。
中でもゆったりと歌わせる何曲かはこれだ!と言う表現がなかなか見つからず
試行錯誤していたのですが、答えは楽譜を丁寧に見直すことで見つかりました。
結局、優れた作曲家というのは楽譜の中にちゃんと答えを書いてくれているんですね。