2014.05.16
【日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動た
る戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として
は、永久にこれを放棄する。(憲法9条)】
領土問題への不安を覚え、軍隊(当然ながら自衛隊は軍隊です)と、それを行使する法律が必要と考えている日本人が増えているのでしょうか。
でも、冷静に考えて下さい。
紛争を解決する手段は戦争しかないのでしょうか?
オランダ・ハーグに国際司法裁判所と言うものがあります。
1946年、国連の司法機関として設立されたと言いますから、もちろん第二次大戦
の悲劇を繰り返さない為に、生き残った者たちが智慧を集めて立ち上げた機関といっても良いでしょう。
もし、あながた隣人と土地の所有を巡ってトラブルになったらどうしますか?
いきなり、武器を持って押しかけますか?
まずは丁寧な話し合いを、それで解決しなければ双方が一目おく第三者に判断を
ゆだねるのではありませんか?
裁判所とは、いわば現代社会で「皆が一目おく第三者」と言ってもよいでしょう。
同じ事ではありませんか?
国と国の紛争もやはり、
まずは粘り強い外交努力、それで解決しなければ国際司法裁判所に訴えると言うのが正当な道筋ではありませんか?
かりに、国際司法裁判所に訴え出て、日本にとって納得のいく判決が出なかった
としてもです、領土をめぐって戦争(殺し合い)をするよりは、そちらの方が格
段に優れた解決方法だと思います。
(つづく)