2014.04.14
趣味がガーデニングと言いながらそれに費やしている時間は以外と私、短いのです。 寒くてもダメ、暑くてもダメ。毛虫は無理、、、、結局、気候のいい、虫もまだ出ていない、今、この、ほんの、短い時期だけ限定!というお恥ずかしい話…
しかも、軽い気持ちで植えた樹や、「まあ!何かしら。自生するなんてラッキー。ちょっとこのままにしておきましょう。」と、放っておいたよく分からない樹が何年かのうちにけっこう大きくなってしまい、大変な目にあっています。
イギリスのガーデナー達は、自分の庭にあらかじめデザインを考えておき、色やフォルム等、少しでも計画と違うものが生えてくるとそれがどんなに美しい花であっても容赦なく抜くのだとか。もったいない気もしますが私もひとつの庭と付き合ってきて、見知らぬ樹を切るのに汗だくになってみて、とてもとても分かります。
ベス・チャトー(有名なガーディナー。イギリスでも雨の少ない過酷な土地で水やりを一切しないという奇蹟の庭をつくり続けている。)は「クリエーターであることは大変よ。批判的じゃないといけないもの。“ああ、きれいね”ぐらいしか考えていなかったら庭は美しくならない。」と言っています。私はガーデニングが本業ではないのでそこまでストイックにはなれないけれど、その精神は学ぶべきものがあります。なるほど。庭もピアノと同じだと思いました。
「あなたは庭に何を描きたいのですか?」
という質問に彼女はとても長い沈黙を必要としました。
そしてじっと考えた後に
「私と植物とすべての人にとって意味のある絵を描きたい。」
と言いました。 私がもし「あなたはピアノで何を表現したいのですか?」と聞かれたらなんと答えるだろう… すぐに「楽しく、きれいなピアノ音楽を楽しみたいです!」とは答えられないかもしれない… やはり
「何か意味のある演奏がしたい。」
と答えると思う…
そんなことを考えながらのこぎりと格闘する私…明日はきっと筋肉痛で動けないかも…見たことのない樹が生えてきたら今度からは小さいうちに抜こう。と、強く思うのでした。
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