2013.08.05
猛暑日が続いていたある日、アレンジメントのお花が届きました。真夏にお花の贈り物だなんておしゃれでとても贅沢だと思ったら小学校時代の同級生からでした。
お礼の電話をかけると「この間のお礼お礼!やっぱり夏の盛りは生花かな~と思って。」という元気な返事。この間の…というのはコンサートのチケットをプレゼントしたときのことです。でもそれは私の方がリサイタルに来てもらったりと以前とてもお世話になったお礼に送ったものでした。“お礼のお礼”とは…彼女らしいです。 ともあれそれをきっかけに持てた旧友とのおしゃべりの時間はとても楽しいものでした。
最近彼女は小学校時代の担任の先生(女性でご専門は美術)に会って来たそうです。先生は引っ越しをされて住所が分からなくなっていましたが、最近個展を開かれているのを新聞で発見し、いてもたってもいられなくなり何十年ぶりに駆けつけたそうです。
先生ももう70代…
「先生ってちいさくなっちゃてて。私たちの方が小学校の時より大きくなったからだろうけど。でもとても素敵だったよ~。ざっくりした淡い色のセーターを着てらして、優しい感じで。年だから絵を描く体力もなくなってきて、もう個展は無理だと思っていたけれどついにやり遂げたのよって。私、小学校に飾ってあった先生が描かれた女の子の絵、すごく好きで。いつも見てましたって言ったら、あなたよくそんなこと覚えてるわね~って感心されちゃった!」
そういえば校長室の近くにその絵があったような…?
「先生にはとてもいろいろなことを教わったと今でも強く思ってるの。絵に関することはもちろん、日常のことまで。何事もあきらめない大切さも教えていただいたしね。」
小学校時代から彼女は才女の風格がありましたが今でも感受性豊かな素敵な方です。ユーモアのセンスもちゃんとあって話していて楽しい人。ハードにお仕事をこなしながらも、常によきものを追い求めているところも大好きです。こんな人は小さい頃からものの感じ方が違うんだな…と感じました。私はといえば、先生の絵が飾ってあった記憶もほとんど消えてしまっていて…。一体何を考えて暮らしていたんだろう…
そんなことを考えつつ数日が過ぎていき… にぶい私はだいぶ経ってから気が付きました。
生花→盛夏?!
「暑いからどうしようかと思ったけど~」なんて言っていましたが…。
一本とられた!
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