2020.10.25
問題です。
Q:背骨は身体の重さを背中側で支えているでしょうか、おなか側で支えているでしょうか?
込み入った楽譜を一生懸命見ながら弾いていると、ついつい猫背になりがち…。慣れない曲は要注意です。首が前に倒れて顔は楽譜を見上げる…すると肩の筋肉ががちがちになって、腕も硬くなり、指の動きに影響を及ぼしてしまいます。身体のバランスもくずれてしまいます。
まず座り方。椅子に深く腰掛けるのではなく座面の前方に座り、足がある程度自由に動かせるようにします。上半身は耳の穴と肩がたて一直線になるようにして顔が鍵盤に近づきすぎないように首を起こします。胸を開き肩の力を抜き腕を自然に垂らします。背中(特に腰のあたり)は反りすぎないのがポイントです。
ふわっと鍵盤に手をのせたら指先だけでなく背中や腹筋も使い、身体全体で音を出していきます。ピアノの鍵盤は88鍵。左右に動いて弾く時にバランスをとるためにも腹筋はいつも大活躍です。(実はドイツ語を話す時にも腹筋はとても大事なのだとか。特にRの発音でうがいをするように喉を震わせる時に、腹筋を使うと実にうまくいきます!)
また、身体に負担をかけないように日々の練習を行わないといけないのはスポーツも同じです。そしてプロのスポーツ選手でも、急にフォームを変えたり、大柄な外国人に憧れてパワーを出すために体重を大幅に増やしたりしてしまうと、その人の長い期間培ってきたバランスがくずれて故障につながるのだそうです。
身体の使い方の難しさは、脳が認識している身体の情報と実際の身体の状態の乖離から起こります。足の小指をぶつけてしまったり、身長に比べて腕が長い体形の人が中指をぶつけてしまったりするのは脳の情報が少しずれているからです。
滑らかな指の動きができたり、耳を開いて自分の弾いている音がよく聞こえるようになったりするためにも、生徒さんにはいい姿勢を身につけてほしいです。
問題の答えは、おなか側でした。
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