2019.07.28
いっせいに蝉が鳴き始めた我が家周辺。やけに鳴き声が近いと思ったら窓の網戸にとまって目の前で鳴いていたりしてもう大変です。汗をかきながらウグイスの季節を懐かしんでいます。
昔の風鈴や打ち水などは歯が立たない最近の圧倒的な暑さには、白旗を上げそう。もちろんクーラーや扇風機のお世話になることになるのですが、意外と活躍するのがヘッドホンやイヤホンです。暑さの感じ方は耳から入る情報にも左右されるので、イヤホンをつけると蝉の声がシャットアウトされて鳴き声から来る暑さが軽減されるような錯覚をします。
イヤホンで聴くヘルマン・プライの歌う「ウィーン、我が夢の街」は涼しい風を運んできます。長時間の使用はアウトですが、少しの間イヤホンのおかげで夏独特の喧噪が聞こえなくなり、甘い声にウィーンの心地よい風を感じます。
彼の声は大好きで、リスト編曲シューマンの『献呈』を生徒さんに宿題にする際、元歌を聴いてもらう時にも、ヘルマン・プライをお勧めしていますし、ベートーヴェンのピアノソナタを弾いていても、男性的かつ優しさがあふれるフレーズでは彼の声が代わりに歌っているように私には聞こえたりします。(ピアノソナタ第13番変ホ長調の左手など)
声量を全部使わないでささやくような息の混じった歌声は夏にぴったりです。ヴァイオリンもハスキーな音作りはいいですね。
ピアノの音も同じかな…と思いながら練習にもどる今日この頃です。
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