2020.02.23
昨日はコード塾の日でした。
新高校生からの質問で、裏コードを解説して、いくつかの裏コードを一緒に覚えました。
裏コードはV7に変わって-Ⅱ7の進行から♭Ⅱ7の和音を使いⅠ度に進みますが、ベースのラインが半音階になって、より滑らかに感じるんですよね。
Ⅴ7の和音とはまた違う、情感があります。
独学で分からなかった部分が解決したようで、生徒さんはスッキリ嬉しそうでした。
卒業式の合唱伴奏もコードが分かっているので、自然な音色の進行と音に情感も出せているので、合唱の歌声も自然と音楽に乗れると思います。
生徒さんはベートーベンのソナタ「悲愴」の3楽章を弾いています。
始めの1ページ分の和音を一緒にアナリーゼしました。
ベートーベンの和音は凄いですよ。
ベートーベンにしか書けないですね。
1小節目の2拍目の和音、Ⅰ度上のⅤ7ですでに心つかまれます。
3小節目に先ほど勉強した裏コードが出てきました。
その進行は一瞬ですが、泣かせます。
そして次に出てくる減7(dim7)の和音で心を揺さぶられ、解決するかと思いきや、Ⅴ度上のⅤ度の9の下方変位の根音省略の和音(ドイツの増6)が、何とも言えない切ない響きをもって、胸に刺さります。
そして静かに、第一主題がI度の基本形で完全終止で収まります。
「すげーカッコいい。綺麗。泣ける」
生徒さんと二人でただ感動😭。
ベートーベンの和音は何でこんなにも胸を打つんでしょう。
楽譜を読み込み、アナリーゼをした後に弾いた生徒さんの音楽は、別人のように変わりました。
音楽の楽しさ、喜び、感動をレッスンで共有したいです。
小さいお子さんから、なるべく生徒の皆さんに楽譜を読み込む楽しさを伝えていきたいと思います😊。