2022.12.29
こんにちは!今新幹線車内です。
富士山を見ながら書いてます。
間に発表会ブログが入ったので、時間が経ってしまいましたが、「譜読みについて⑤」です。前回、そして今回も読んでくれた人、ありがとう!
前回、『楽譜を絶対値で読む』というところで終わりました。
大譜表で、書かれたどの音も一瞬で読めるのが絶対値ですね。この“一瞬”で答えられるのはピアノを長く習っている人でも、難しい人が多いです。
ところで、私も習い始めの時はト音譜表しか読めなかったのです。(かつてはト音譜表を先に読めるようにしてからへ音を読めるようにするのが一般的でした)ピアノ教室に通って習うようになったのは小学校1、2年生くらい。それまでは兄が習っていたオルガン教室の教材を、見て家で遊び弾きしていました。五つ上の兄は止めていて、楽譜の読み方を教えてくれたのは母親です。なんと、母親はト音譜表しか知りませんでした!
それで、『なんか変だな』と思いつつ、へ音譜表をト音読みで両手で弾いていた幼児期……。(←おーい)
初めて“へ音の読み”を知ったのはピアノを習い始めた小学校低学年の時です。
50年前の記憶ですが、ト音の“ラ”がへ音では“ド”になると覚えました。その後の記憶はなく、いつの間にかへ音譜表を絶対値で読めるようになっておます。
それ以後、兄のオルガン教材を正確に弾けるようになり、家にある楽譜を全て弾き、足りなくなると親にいろんな楽譜を買ってもらうようになりました。
字を知った幼児のような感覚です。取り敢えず片っ端から読む。両手奏が元々出来ていたので、へ音の感覚は後から来たものでも、初見から両手で弾くのを諦めなかったのが良かったのかも…。
この諦めないのが大事かもしれません。弾けるようになると、嬉しくて「次は次は」と欲求が膨らみます。
そうして常に譜読みをし続けることによって、大譜表の絶対値は子供の脳に植え付けられたのでしょう。
というわけで、絶対値を瞬間で認識するコツ…というのは無く、ひらがなを読むように幼少期から常に楽譜を読み続けることが大事なのではないでしょうか。
すみません。まだまだ続きます。興味のある方はどうぞ〜(^_^)