2020.07.22
「はい、ではノートに『ちょうおん』って書いて~」
「違う違う、その『長(ちょう)』じゃなくて、あ、その『調(ちょう)』でもなくて、習ってないと思うからひらがなでいいよ~。『おん』は音楽の『おん』ね」
「今日はイ短調ね。あ~~その『長(ちょう)』じゃないよ。『ちょう』が多くて紛らわしいね」
「次は『ト音記号』書いて、ソの線から書くんだよ。あと、4分の3って書いてね」
「小節線を描いて8小節にしてね。では始めるよ~」
こんな風に聴音が行われます。だいたい4年生くらいから始めます。
(聴音・・・簡単なメロディや和音を聴き取って楽譜におこすこと)
譜読みが得意な子でも聴音は苦手だったり、逆の子もいて興味深いです。何かが不得意だと別の面で補おうとするのでしょうか。
聴音は単に音感を育てるだけではなく、楽譜の書き方の基本を学ぶのに役立つのです。何もしないとト音記号さえ書けなかったり、始めに書いたように『ハ長調』が漢字で書けなかったりで慌てた時もありました(^_^;)。
始めはなかなかできなくても、回を重ねるうちに書けるようになります。聴音も練習です。