2020.07.03
先日、不注意で指先を怪我してしまいました。
ちょっとした切り傷で、絆創膏をしたら傷口がふさがったのですが、それとは別に指先の腹にタコのようなようなものができてしましました。皮膚の内部に細かい異物が入ったようでした。時が経つにつれて、異物が表面に出て来、今はタコも小さくなってきています。
今更ですが、指先はピアノ演奏にはとても大事です。絆創膏を巻いた指で弾くと、それほど支障は無いにしても、違和感を覚えます。
指先のタコがなかなか治らない時にすぐに病院へ行くべきだったと思います。
指先は鍵盤を押したり、跳ねたりのオン、オフをするだけではありません。上半身全部の指令が指先を通り、鍵盤からハンマーへ、内部の音源である弦に伝えるのです。
脳から指令を受け取り、表現するために、非常に敏感で繊細でなければなりません。
初歩の段階では鍵盤の感覚を覚えるために、なるべく指を見ずに鍵盤に触れます。触っただけでドレミの位置がわかるように、鍵盤を踏む前にそおっと触って撫でてあげましょう。黒鍵と白鍵の高低差や、幅を自然に覚えられるように、10指それぞれの指が個別に鍵盤を探せるように。
指の先っぽや腹の部分、爪の先で感じられるように。
それができるまでに、まず第一歩は鍵盤を指定された指番号通りに触るようにします。指先に目がついているように、優しく何度も触りましょう。