2014.09.04
夏休みが終わり学校も始まると、自分の学びであるセミナーへの足が再開です。
レッスン時間をずらして頂いたり、朝は朝で家の中でも慌ただしく動き、出かける訳です。セミナーは自分がレッスンで還元できること、に絞って学びに出ようと思っています。
そんな昨日は、山本美芽先生の著書「自分の音、聴いてる?」を六回に渡り行われるセミナーに参加して来ました。
去年10月に、三回シリーズでこのセミナーはありまして、それにも参加しましたがより詳しく紐解く形となっています。先生ご自身もホームセミナーやスタジオセミナーを行われ、いろいろな形を編み出されているようで、これからの参加型構成のセミナーが楽しみとなりました。
昨日は、楽譜に書いてあることと書いていないことの演奏について、実際にジャズのCDを聴いたり、ギロックの“ガラスのくつ”を演奏したり、その曲で曲の伝えたいことをアンサンブルしたりしました。
三拍子、楽譜には書いてあり見れば分かります。1,2,3と数えればいい、三拍子に納めればいい、それだけで良いのでしょうか?ワルツらしさ、この曲の三拍子感、メロディーと伴奏の微妙なバランス。これらは楽譜には書いてありません。それを表現しないと演奏にはなりません。いわゆるニュアンスです。でも、生徒さんは経験がなければわかりません。それを、わかってもらうよう持って行くのがこちらです。
生徒さんの年齢やレベルに応じて、その術は違います。先生方皆さん、ご自身の方法というのをお持ちでそれもシェアしました。美芽先生が、お考えになった「治療的アンサンブル」という手法の一環で私は鍵盤ハーモニカも吹いて来ました。小さい生徒さんには有効だと感じました。
そんな昨日は最後のレッスンに中学生。ワルツを弾いています。グレンダ.オースティンの曲です。楽譜とおり弾けました。何となく強弱もついています。でも足りないのはニュアンスです。早速昨日の学びが実践‼️でも、相手は中学生。鍵盤ハーモニカは持ち出さなくて良いかと。言葉で説明し、実際に聴き比べをし、伝えました。
最後に伝えたこの一言が彼女には、理解の第一歩となりました。
「いままでの発表会で素敵だな〜憧れるな〜って思う曲あったよね?あれはね、楽譜に書いてあることが再現出来て更にそに先の楽譜に書いていないことを表現して自分のものになっているから、貴方が感動したように相手に伝わったの。いままでのあなたは弾くのが精一杯での発表会だったね。でも、今回は違うよね。もうこの時期に楽譜に書いてあることは形に出来たよ。だからここからスタート。楽譜に書いていないことを演奏して行こう。そうしたらあなたが今度は、感動を与える番になるんだよ」
伝わったかな。中学生には言葉でももう、大丈夫かな。ここまで彼女が来る道のりは長かったけど、ようやく伝えられたかな。そんなレッスンでした。
セミナーで受けたことは、自分の言葉に置き換えてレッスンに使わないと自分のものになって生徒さんに還元出来ないと、私は考えます。昨日は即実践出来て、充実して終えたレッスンでした。セミナーは当たり前のことですが、受けた後が大事ですね。