2014.09.05
セミナーを取捨選択し、今の自分に必要なことを学んだ後、どうレッスンに活かすかが課題です。それが円滑に進まないと、本当に意味がないですね。
一昨日も挙げた、「楽譜に書いてあること」と「書いていないこと」について、昨日はこんな風に進めて見ました。コーチング的に言えば、“目標の可視化”みたいな感じでしょうか。
中1の生徒さん。元々弾きたい気持ちはとても強く、やる気と一致すると燃えるタイプ。でも、中学に上がり部活も忙しくなかなか練習の時間が取れません。それで、発表会の曲も二転三転したどり着いたこの一曲。(曲名は内緒)
綺麗なメロディーに読譜もしやすく、いい感じ。大人っぽいハーモニーに惚れている感じも見受けられます。表現そのものは出来ますがその土台となる「楽譜に書いてあること」の理解も大事かと。というか、そちらが苦手意識もあるので、それに気づいてもらうのにも使えるかとやってみました。
このように書きださせてみて、話もします。するともう、「楽譜に書いていないこと」への気持ちはMAX。
「クリスマスツリーがあって、明かりがあってぽわーんとしてて、それが左手かな〜ツリーがメロディーかな〜」
でも、そんなイメージを話してから弾いたら本人いきなり
「何か弾きやすくなった。面倒臭いと思った左手の音をちゃんと読んで、ろうそくの灯りっていうのかな?影の主役みたいにって思ったら弾きやすい」
と、興奮気味。
一昨日学んだ、相互作用です。マニュアルとも言える宣言的知識。それを行う手続き的知識。この二つを行き来するのが楽譜のあるもののを演奏し、楽譜にないことまでも表現する、という一連の流れ。そしてそれが、感動に結びつく。
両方を整理させて、進めることも中学生になればできそうです。というか、出来るような生徒さんに今いる小さい生徒さんにも伝えて、育てていかなければいけないですね。