2016.07.02
先日友人と出かける際に、
彼女の車に乗せてもらいました。
そしたら、
バッハの平均律が流れている・・・!
バッハ、好きなの?
「バッハと言うか、グールドの演奏が好きなの」
私も!グールドのバッハはいいよねぇ。
「なんていうか、気持ちが落ち着いていく感じがする」
あら、それはすごい!
彼女はピアノを弾く人じゃないですが、なかなか的を得たことを言いましたね。
そう。
バロック音楽を聴くと気持ちが安定していくと言われているのです。
クラシック音楽には独特の“ゆらぎ”があり、
その“1/fゆらぎ”という波動が、アルファ波を出して、情緒が安定する。
その安定から、ワーキングメモリーが促進されて勉強や記憶に貢献する。
理屈っぽくなりましたが、
要するにクラシックやバロックは特に、記憶力がアップすると言われているのです。
それはモーツァルトの作品も同じで、その曲想は誰よりも安定感がありますね。
妊婦さんにはモーツァルト、植物にもモーツァルトがいいと、
聞いたことがあるかもしれませんが、それは脳科学的にも整合性があるようです。
また、
読んで理解するのはウェルニッケ中枢、声に出すのはブローカ中枢がかかわって、
そこから学習力が上がっていくとされています。
ピアノはそこに指の動きも加わりますから、かなり脳を使うことになりますね。
楽譜を理解し(ウェルニッケ中枢)、ソルフェージュして(ブローカ中枢)
脳力を上げていきましょうね♬
モーツァルトの音楽は、
安定した中の変化に気づき、それを音色として表現できることがポイント。
これはなかなか難しいんですよね。
若いころは音符を追いかけやすくて、その音楽の深さに気づいてなかったなぁと、
私はかなりおとなになってから思いましたよ。
いま、モーツァルトを弾いている生徒さん、何人かいますが、
そのフレーズを私がお手本に弾くと
「あ・・・!」と何かに気づく様子がうかがえます。
そう。気がついた?こんな風になるのよね。。。
“気づく”ことはすごく大事!
気づいただけでも、耳が育っている証拠。
耳が育ってきたら、音色が変わっていきますよ♪