2021.04.20
さて、前回の続き。
脳内ではどんなことがなされているか?
かんたんにいうと、
脳のニューロン(神経細胞)が絡み合ってシナプス(連絡部)を作っている。
これが様々な学習によって強化されていく、ということになります。
学び覚えていくということは、
反復作業でシナプスが増え、シナプスの通りやすさが固定していくことなので、
学習というのはどれも、それらの道筋がしっかりしていくこと、とも言えます。
机上の勉強なら反復し記憶していくことで「できた」になりますが
ピアノの場合は、脳内の理解+指の動きも必要ですので、
脳内の道筋=指が正確に動いて音に変換する、という作業になるわけです。
手を動かす粗大運動とはちがって、
ピアノは微細運動といって複雑で細分化された動きが必要です。
それだけ脳に刺激が大きく、脳を使ってるということになるので
脳科学者たちが“習い事するならまずはピアノを”というのもうなずけます。
ここで気をつけなければならないのが、
いい指、いい弾き方、いい音の出し方で練習しないと、
よくない指やよくない弾き方が定着してしまうこと。
なにごともそうでしょうが、悪い習慣をつけると身体が覚えてしまう。
それを直すには時間と努力が必要になるので、
上達していくには基礎をきちんと習うことが欠かせません。
頭で意識してないことでも、
身体で覚えたことは身体=指が覚えていることもとても多いのがピアノ。
実際に、教えた回数の分だけ生徒さんたちができることは増えていき、
だからこそ、ショパンなど憧れの曲を弾けるようにもなるのです。
生徒さんに、ムリ・ムラのないレッスンを注いでいきたい。
そうすることがピアノを楽しめるようになる道ですよ♬