2020.11.30
11月も今日でおしまい。
芸術の秋には、
いろんな催し物がやってきます。
今月だけで4つのコンサートに行くのを予定していましたが、
そのうちひとつ、ピアノコンチェルトはコロナで中止。
もうひとつは、人数制限のための抽選でハズレ。
ということで、行けたものは・・・
青柳いづみこ先生のドビュッシーセミナー。
ドビュッシーの第一人者、青柳いづみこ先生の解説と演奏、
さすがと言う感じでした。
ウナコルダとソステヌートペダルを駆使する演奏で、
さすがドビュッシーならではという奏法が随所に見られました。感服。
そしてもうひとつ、
郡山南ロータリークラブ主催の、若手音楽家によるコンサート。
テノールの小堀さん、ステージ慣れしていて音楽のアピールがうまい。
声楽家というのはステージから観客席を見ていますから、
直接的に訴えられる感じがするし、声域の広がりは圧巻もの。
素晴らしかったです!
また、
ピアノの山崎亮汰くん、すっかりおとなになりましたね。
小学生の時から時々聴いていたので親近感を勝手に感じますが、
彼のいいところ、カラーを失わないまま成長し、さらに立派な演奏を披露。
ピアニッシモのグラデーションが多彩で、
堂々とスケールの大きな演奏をしてびくともせず、というか、危なげなさが全くなし。
これは世界に通じるだろうと嬉しくなりました。
二日とも、
大変に有意義でとてもいい時間を過ごせてよかったです♬
こうしてコンサートに行くと、というか若い演奏家を聴くと、
自分が忘れていたことを思い出します。
あぁ、そうだった、ここまで追求するべきだった、とか、
ごまかしのないまっすぐな姿勢は何と気持ちがいいものか、とか、
そうそう、ピアノはやっぱり基礎が肝心よねとか。
コンクールに携わっていると、その演奏者の成長に触れることがままあります。
小学生だった小さな子が、どんどん大きくなり、上手になり、立派な演奏者になって行く。
まるで遠い親戚の子を見るかのように、気持ちが近しく感じます。
そしてその行程で、いつしか自分の良さ・カラーを失っていくことがあるとちょっとがっかりし、
さらに磨かれていくと嬉しくなる。
ピアノを通して、人はここまで思いを寄せることができるんですね♪