2020.07.08
梅雨ですねぇ・・・
蒸し暑かったりジメジメしたり、
体調がもひとつという生徒さんもちらほら。
さて、
湿気の高い今の時期、
ご自宅のピアノの調子はいかがですか?
ピアノという楽器は、湿気と直射日光が大敵です。
住宅事情もあるのでなかなか理想通りにはいきませんが、
湿気がピアノにダメということで、花瓶など水の入ったものはピアノに置かない。
こぼれたら本当に大変です。
また直射日光が当たると、
調律が狂うだけでなく塗装も剥げていくのでカーテンなどで遮るなど。
湿度を完全にさえぎるとしたら、
温度湿度が完全調節できる部屋を作らないとならないけど
そこまでするのは普通はムリ。
なので、
湿気をなるべく近づけないこと、日差しを直接当てないことなどご注意くださいね。
私が子どものころにアップライトピアノを弾いていた時は、
湿度などの影響を感じたことはなかったけれど、
グランドピアノを弾くようになってからは、
その日の湿度や温度によって音色が変わってくるのを実感します。
その違いはなぜかと言うと、アップライトとグランドでは弦の長さがちがうから。
グランドの方が弦が長く、その分外気の影響がダイレクトなんですね。
弦が長いということは、それだけ調律の狂いもはっきりしてきます。
なので私は、
調律したての時は純度の高い音になるからそれがとっても楽しみで、
そういうときはバロックや前期古典を弾いて楽しみます。
ほんとうに気持ちのいい、ピアノ本来の音色できれいなんですよ。
ですが、それも10日ほどしかもたないんですね。
いつの間にかごく普通の音色になってしまうのですが、
それもまた仕方がない。
うちの生徒さんの中にはグランドをお持ちの方が何人かいますが、
梅雨時はいつもと音色の伸びがちがっているのを感じているかもしれませんね。
いい音色で、いい練習で、いい方向を見て進んでいきましょう♬
テレビでは大きな水害のニュースが流れています。
本当に水は早く迫ってきてその力はすごく強い。逃げるのは大変です。
命を守ることは何より優先。被害が少しでも小さくなってほしいと祈っています。
そういう時にふと思います。
もし、急な水害で自宅に浸水してきたら・・・?
もちろん非難しますが、ピアノはどうなるんだろう?
過去に起こったさまざまな水害で、流され水浸しになったピアノを何度も見てきました。
泥に汚れ、水につかったピアノを見るたび心が痛みます。
ああなってしまったら諦めざるをえないでしょうが、なんだかとてもやりきれない。。。
被害にあわれた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。