2020.06.24
ずっとピアノを習っていると
あらためて「ピアノが好き」と
意識しないかもですよね。
私はかねがね思っているのですが、
音楽がきらいな人って
いないんじゃないかなぁ?
ピアノを習ってても習ってなくても、
ピアノが弾けてイヤだなーと思う人はいないでしょ?
弾けたらいいなぁと思う人が圧倒的に多いはず。
よくよく考えると、ピアノがイヤという場合は、
練習がイヤとか、先生がイヤとか、そういうことなんですよね。
練習がイヤというのと、ピアノがイヤというのは、全然ちがいます。
では、私たちおとなはどうしたらいいか?
お子さんがピアノキライにならないように導いていかなくてはなりません。
これ、けっこう難しいですよね。
自宅練習しないとピアノは弾けるようになりませんが、
その練習になかなか取りかからない。よくあることです。
熱心なお母様はここで叱りたくなっちゃいますよね。わかる。
でも、
疲れているときや眠い時はもちろん、
遊んでいるときや何かに気を取られているときに練習させようと思っても
そりゃムリというもの。反感をかうだけです。
まずは生活時間を見直してみて、
どこの時間帯に練習するのがよさそうか、本人と話し合ってみましょう。
あくまで“本人と話し合って”決めてくださいね。命令では効果がなくなります。
そして、
色んな習い事もあるでしょうから、毎日練習できなくても、
たとえば週に3日、曜日を決めて練習するなど習慣化できるといいですね。
練習は毎日やるのが理想だけど、
放っておいても本人が進んで弾いているなら毎日でもOKですが
強制されると窮屈でイヤになってしまいます。
だから週に3日。可能なら週4~5日。
それでも大変なら週に2日でもいいと思います。
私がよく言うのは “さぼりすぎないようにね” ということだけ。
全然ややらなくていいと思ってしまうのは困るけど、
特訓する必要はありません。
練習を習慣化する、これだけがポイント。
習ったことを忘れない、それだけでも前進できるのです。
でもコンクールの課題曲をやっている場合は、
いつもよりがんばったほうがいいですよ。
結果が出ないと、悲しい思いをするのは本人ですしね。
だけど、いつもいつも全力でがんばらせたいと思うのは、
子どもの心身の成長にはマイナスになるから、ゆるみは絶対必要です。
本人のペースで、さぼりすぎず、生活の中に練習を組み込んで、
関心を向けて褒めることを探しながら、
お子さんの成長を見守ってあげてくださいね♬
___ということを申し上げましたが、
上記は基本的な学習をしている段階の生徒さんたちに向けた内容です。
私は使っているテキストが何種類かあって、生徒によって使う本がちがうので一概には言えないのですが、
特に最初の2~3年はまじめに練習したほうがいいですよ。
練習しない=弾けないことにはそもそも楽しくないので。
目安としては、音階を書く宿題が免除されてきたら、
力が安定してきた証拠と言えるかも。
その段階なら、練習のペースは全く本人に任せて大丈夫。
いっぱい練習してどんどん進むのもありだし、
ムリのない練習量でストレスなくやっていく、これも全然OK..。
私は自分の生徒たちに、このラインを目指して教えていますよ。
基礎さえ身についていれば、猛練習しなくてもちゃんと進んでいけます。本当に。
もちろん、難曲に挑戦という場合はちょっと本気モードが必要でしょうが、
そういえばうちの中高生以上の子たちって、どれくらい練習しているんだろう?
聞いたことがないからわからないけれど、
それでもモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、メンデルスゾーン、シューマン、ドビュッシー、バルトーク・・・など弾いていますよ。
基本的な力があれば、本当にピアノは楽しく弾いていくことができます。
みんな、基礎をしっかりね♪