2026.09.25
学校を卒業して一時先輩の紹介で師事していたピアノのおじいちゃん先生の思い出について書いてみます。
私もいろいろな先生に師事していたけれど、どこか私が正しく理解されていないさびしさから、先輩先生の紹介でおじいちゃん先生に師事するチャンスを得ました。
某音楽大学のピアノ科の教授を勇退してから、レギュラーの生徒を持たない独自のレッスンをされてお弟子さんもコンクールに次々と入選させていらっしゃるおじいちゃん先生です。
初めておじいちゃん先生の前でコンサート・グランドのベーゼンドルファーでモーツァルトやショパンを弾いたら、ミスがあっても楽しそうに「ブラボー、ブラボー!」と言いながら音楽に合わせて踊っていました。
「ピアノはサーカスではないから、もっとたくさん楽しんでピアノを鳴らしなさい」とアドバイスされた時、嬉しさのあまり泣きそうになりました。
それから何回かおじいちゃん先生のレッスンを受けましたが、上手くいかなくて落ち込んだ時はレッスン料を受け取らず、「これで美味しいものを食べて元気出して」と励まされたり、どんな時でも「ブラボー!ブラボー!」と言いながら音楽に合わせて踊っていました。
僕のレッスンは一生懸命弾いている人が元気になってくれるレッスンをしたいんだ、と口癖にしていたおじいちゃん先生。ピアノを美しく鳴らすコツもいろいろ教えてくださり得がたい時間でした。
あれから様々な事情で私が引っ越して、レッスンは途中で辞めてしまったけど、いまでもおじいちゃん先生の思い出は私の宝物のようなひとときです。