2026.10.06
子どもの成長って、いつもまっすぐ右肩上がりではありません。
集中できる時間が長くなったと思ったら、次のときにはちょっと落ち着かない姿が見られたり。
できるようになったことが、なぜか今日はできなかったり。
でも、そんなふうに行ったり来たりしながら、少しずつ前に進んでいく。
子どもの成長は「螺旋階段」のようだなと思っています。
毎月行かせていただいている保育園のリトミックでも、そんな姿をたくさん見せてもらいます。
集中できる時間が長くなることもあれば、活動に慣れてきたことで緊張感が少し薄れ、ふざける姿が出てくることもあります。
指導者から見て「嬉しい変化」もあれば、「あれ?」と思う変化もあります。
でも、その一つひとつが、その子にとって大切な成長の時間。
例えば、お友達と手合わせをする「トンパ」という活動。
音楽的には、2拍子の「トンパ」、3拍子の「トンパッパ」、4拍子の「トンパッパッパッ」を体験し、それぞれの違いを感じることがねらいです。
でも、お友達同士で行うからこそ、もう一つの学びもあります。
「お友達が痛くないようにするには、どのくらいの力で叩いたらいいかな?」
「いたーい!」と言われたら、「あ、強かったのかな?」と考えて、少し力を弱めてみる。
もちろん、喧嘩や怪我につながらないように見守りながらですが、こうした経験の中で、自分の力をコントロールすることも学んでいきます。
「わかったー!」と言ったら、すぐに全部うまくできる。
そんなことばかりではありません。
やってみて、失敗して、考えて、またやってみる。
それも大切な学びです。
今日のリトミックでは、みんなの大好きなボールの時間も作りました。
ボールって楽しい!でも、ここはサッカーやキャッチボールをする時間ではありません。
みんなが思い思いに投げたり、追いかけたりしてしまうと、ぶつかったり、危険なこともあります。
だから、「楽しいけれど、好き勝手にはしない」という経験も大切にしています。
「やりたい!」という自分の気持ちと、「今はこうしよう」という約束。
その間で、自分の気持ちや行動を少しずつコントロールしていく。
これも、子どもたちが育っていく上で大切な力だと思っています。
そして今日は、ちょっぴり「やりたい放題モード」だった年中さんに、「年長さんみたいに、かっこよくしてみよう!」と声をかけてみました。
すると……みんなの身体がピタッ。
さっきまでとは変わって、真剣な表情で活動する姿が見られました。
その姿を見て、「年長さんって、かっこいいんだな」「自分たちも、あんなふうになりたいな」…そんな気持ちが、子どもたちの中にあるんだなと思いました。
きっと今の年少さんや年中さんも、毎日の保育の中で年長さんの姿を見て、真似をして、少しずつ「大きい組さん」になっていく。
そして今度は、自分たちが下の学年のお手本になっていく。
子どもの成長は、一直線ではありません。
できるようになったり、できなくなったり。
頑張れたり、今日は頑張れなかったり。
そんなことを繰り返しながら、少しずつ上へ、上へ。
まっすぐな階段ではなく、ぐるぐる回りながら、いつの間にか前より高いところにいる。
そんな螺旋階段のような成長を、これからも一緒に見守っていきたいと思います。
そして、子どもだけじゃなく、大人もきっと同じ。
頑張れるときもあれば、そうじゃないときもある。
少しずつ、頑張れること、頑張れる時間が増えていけばいいのだと思います。