2023.07.03
昔から《這えば立て、立てば歩めの親心》と言うくらいですから、我が子の成長を楽しみに、《先んじて諸々の経験をさせてあげたい》と、少し焦るような気持ちがあるくらいかもしれません。
もちろん保育も教育も先を見据えていろいろな経験をカリキュラムに入れているわけですが、なるべくなら《ゆったり・ゆっくり知育》を頭の片隅に残して頂きたいなぁと思っています。
《知育》は数や文字、物の名前を覚えるなど《誰でもわかりやすい結果》が出ますが、健やかな成長には《目に見えにくい感覚的な経験》も大切だと思うのです。
例えば、大人が《砂遊び・水遊びなど》をしても余り楽しいとは思えなくても《子どもは何度繰り返しても飽きない》それは《感じ方も楽しさも違う新しい発見の連続》だからです。
空を見ても自然を眺めても、それは同様で、大人の感じ方とはちょっと違うものだろうと思うのです。
レッスンでも演奏のみでなく《音楽用語や楽譜を読めるように》指導していきますが、並行して園児さんでも小学生でも必ず《リトミック的な内容》を加えて《感覚的な経験》を増やしています。
例えば《3拍子》の意味などを理解していても、演奏しながら《4拍子との違い》を感覚的にわかっていないとギクシャクした仕上がりになりがちです。
そのため、シフォンスカーフやパーカッションを使って《私の3拍子の演奏に合わせて動いてもらう》《リズム遊び》をしています。
2人〜4人で《拍子に合わせて・演奏に合わせて速さを変えて動く事》はとても楽しいようで「最後に虹を作るよ!」の私の掛け声で色違いのスカーフを円の真ん中へ投げてもらいます。
ふわふわスカーフが沢山落ちてくるのを見ながら、高学年の生徒さんであっても大はしゃぎ。
そんな可愛い様子を見ながら「ゆっくり大人になってね」と心で呟いています。