2020.04.19
我が家は小高い丘も多いため、春先からいろいろな鳥が飛んできます。
特にお隣のキンカンにはメジロが群れて可愛い姿に見惚れてしまいますが、私は遠くから聞こえるウグイスの鳴き声によく笑わされています。
ウグイスの鳴き声は「ホーホケキョ」かと思っていましたが、春先の若いウグイスは少しずつ鳴き方を練習しているみたいなのです。
「ホーホー、ケキョケキョ、ゲキョゲキョ、ギョホギョホ、ゴホゴホ?!」と咳き込むような時もあって、初めて聞いた時は驚いて大笑いしました。
毎年その鳴き方にも上手い下手があって「面白いなぁ」と聴いていますが、夏頃には練習の成果も出るのかみんな「ホーホケキョ」と鳴けるまで上達するようです。
そんなウグイスの声を聞くと、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思い出します。
ここで登場するのはかっこうですが「かっこうの声も1万回鳴けば全て違うのです」と言って、ゴーシュが自分の音をよく聞きながら練習していなかった事に気づかせてくれました。
そしてそれから必死に練習したゴーシュは大きく上達したのです。
ピアノはレッスンを始めれば自宅練習が必要になりますが、練習中はなかなか上手く弾けません。
特に習い始めは、指をバラバラに動かすだけでも四苦八苦なので心配なさるお母様も多いですね。
でもお家での練習も気長に聴いていただければ、同じようなメロディも少しずつ上達しているとおわかりになると思います。
お子さんが「練習してもなかなか上手くならない」と挫けそうな気持ちの時に「すごく上手になってきたね、がんばってるね」と褒めて頂けると「練習したから上手くなったんだな」と・・子どもにとって《嬉しい気づき》になるのではないかと思っています。