2025.04.13
大人でも子供でも、ピアノ初心者にとっては、和音の音をそろえるのは、なかなか難しいものです。
音の大きさがそろわなかったり、音が出るタイミングが少しずれてしまったり。
「がつっとつかむ」「大きいハンコを握ってべたっ!と押す感じ」などなど、いろいろな伝え方を試みます。
先日、大人の生徒さんが、和音の音がそろわないところを練習しながら、ふと譜面台の隙間から見えるグランドピアノのハンマーの動き方の違いに気がついて、「こういうふうにそろってないんですね!」と。
ハンマーの動きを見ながら音も聴きながら何度も試みるうちに、音がきれいにそろうようになっていきました。
「音」と「ハンマーの動き」と「弾く」動作をマッチさせていくという方法、なるほど!と私も目からうろこでした。
こんな風に生徒さんの取り組み方から教わることってけっこうあって、それがピアノを教えることの楽しさの一つです。
ちなみに、アップライトピアノでも、上前板を外すとハンマーを見ることができます。
チャンスがあったら外して弾いてみると、中の動きが見えるし、いつもと響きも変わるので、楽しいですよ。