2020.09.29
私たちは人である限り、喜怒哀楽があって、
紆余曲折、毎日変化し続けています。
誰しも平坦な道あれば、辛く苦しい時、悲しい時があるはずです。
そんな時、私が弾く曲は
フィンランドの作曲家、
ジャン.シベリウスの、「樅木(もみのき)」
です。
ひたすら、降り続く雪の中に孤独に立っている一本の大きな樅木が浮かんできます。まるでこの世の終わりのような絶望の淵。しかし時折り、優しく、切なく、雪の降る様が変化し、
何度も何度も夢中で弾いているうちに、
いつの間にか、ダイヤモンドダストが宝石を散りばめたように、今までの重く苦しい景色とは違う、キラキラとした輝きに包まれている事に気づくのです。
音楽と精神世界は連動しています。
いつも、音楽に支えられ助けてもらえる事は
ありがたいと思っています。
※写真は、結構前に福島県の会津で撮影してもらった私です。シベリウスの楽譜と共に。