2019.08.25
我がお教室の勉強会テーマではないのですが…(笑)
前回に続いてChopinの作品から、今日は彼が好んで多用したと言われる【重音】について、書いてみたいと思います。
【重音】とは漢字の如く、重なった音。つまり和音のことです。Chopinを弾いていると、二和音、三和音を多用した曲をたくさん発見することができます。すぐ思い付くのが、「エチュード」Op.25-6。楽譜🎼を開くと一目瞭然🎵右手の為の重音の練習曲ですね。他にも晩年の作品で重要なレパートリーでもある、「ソナタ第3番」Op.58の1楽章や「舟歌」Op.60にも。ソナタは第2主題に続く重要なパッセージとして、舟歌には再現部の左手メロディーを支える長いトリルとして登場します🎵
もちろん技術的にもとても難しく、乗り越えなければいけない課題の1つですが、綺麗に弾けるとまるで天上の音楽が舞い降りてきたかような✨🎹
これぞChopinの和音🎶他の誰も真似できない彼自身の音楽が生まれてくるのです。
来年2020年は、5年に1度のポーランドワルシャワでの【ショパンコンクール】開催の年。
年明けからビデオ審査が始まり、4月にワルシャワでの予備審査を経て、10月の第1次予選が始まります。
全てのコンテスタントが、自分の納得の行くショパンの演奏が出来ますように…
次回は【マズルカ】とショパンの歌曲について書きたいと思います。