2023.05.30
一生懸命練習しているのに、なかなかスラスラ弾けない。この悩み(一生懸命練習してるのに解決しない)という悩みは凡人にはつきまとう悩みなのです。でも一点何でも躰の一部を使ってやっているのだから、躰のどこかに弱点があるのは原因だと自覚できます。最近注目しているのは《呼吸》です。音楽はリズムの流れに乗っているものなので、その流れが澱んでしまったり、不規則な変な流れになったら、乗れなくなるのです。それをコントロールするのが、《呼吸》で、意識し過ぎたり力んでしまうと乱れなめらかな流れが途切れてしまいます。無意識な呼吸なのですが、気持ちの変化で不規則なものに変わってしまうのです。難しいですね。気持ちを込めようとすると呼吸が不規則に変になってしまうときが出てくるのです。それと、〈歯〉歯は無理な呼吸につられて食いしばる時もあるのです。これもたまにあります。だから躰の中でも《口》はポカンとしてリラックスしていたほうが、指は回るかなと感じます。一生懸命指を動かそうとすると、口や顔全体に力が入ってしまうことがあります。ピアニストも、表情が歪んだり、すごく変化する人がたくさんいます。でもそれはあらゆる指の技術を習得したプロだからコントロール出来るけど、凡人はまず力が入って逆に指が回らなくなるので、〈口〉はいつも力が入らないように、平静に呼吸をするのが良いかなと思います。