2022.05.30
ウクライナの音楽家といわれると、考えてしまうかもしれませんが、著名な方をご紹介致します。バイオリニストは私の大好きな《オイストラフ》さん。《ミルシテイン》《エルマン》がウクライナ出身です。ピアニストは、20世紀の大巨匠《ウラディミール、ホロヴィッツ》(1903-1989)と《エミール、ギレリス》(1916-1985)がいらっしゃいます。《ホロヴィッツ》は、首都キエフ(あるいはその近く)生まれ。〔キエフ音楽院〕で学び、1920年の修了試験で弾いたリストの「ドンジョバンニの回想」には、教授陣が立ち上がり拍手喝采したと言われています。《ギレリス》はウクライナ第3の都市〔オデッサ〕で生まれ育ち、「オデッサ音楽院」で学びました。ポーランド人の大ピアニスト《アントゥール、ルービンシュタイン》(29歳年上)に出会い生涯の友人となったのも同音楽院だそうです。又《スヴャトラフ、リヒテル》(1915-1997)はウクライナとの関係が深く、父はドイツ人、母はロシア人ですが、生まれはウクライナの「ジトーミル」でオデッサでピアノを学び15歳から「オデッサ歌劇場」でピアノを弾いていたそうです。又、作曲者《チャイコフスキー》は父方のルーツがウクライナ人だそうです。《プロコフィエフ》はウクライナの〈ドネツク〉生まれです。芸術や文化は政治に振り回されないことを願います。