2020.05.19
今回、恒例の年度末発表会の時期はとても難しい状況でしたが、
保護者・ご来場の皆さまのご協力のもと
無事開催出来ましたことを深く感謝しております。
東日本大震災の際も生徒さんの頑張りを 皆さまの前でご披露いただけるよう
被災したホールから会場を変更したりしながらも開催してきた発表会ですが、
今回は難しいのでは思いながら、
参加される生徒さんと保護者の方のご意見を伺いましたところ、
「ここまで頑張って仕上げに近づいている曲を、
ホールでの演奏をする事なく終えてしまうのはとても残念なので、
是非にも演奏したい」との多くの熱意に後押ししていただき、
出来る限りの感染予防をしつつ開催の運びとなりました。
鍵盤のアルコール消毒は勿論、演奏会場のホールの窓を開けての換気、
お席を大きく間隔を取って広げて配置したり、
マスク着用 お客様も同居のご家族等なるべく少人数でのご招待など、
これまで経験した事の無い状況でのコンサートとなりました。
感染予防の意味も大きくありましたが、
例年以上に本当に皆様静かにお聴きくださったおかげで、
ステージで演奏されている出演者の生徒さんが、
本番ならではの素晴らしい集中力を発揮されているのが分かり、
それも本当に嬉しい事でした。
さらに開催に到るまでの期間、在宅される時間を活かして
いつも以上に丁寧な練習をされる生徒さん達をみていて、
なんとしても無事に開催できるよう一緒に頑張っていくのは
大変な状況を忘れられる充実した時間ともなりました。
普段は最後までお互いの成長や演奏プログラムなども聴きあい
応援しあっての楽しみな時間を過ごしていただくことも視野に入れて開催している発表会ですが、
今回は会の途中に、換気の為の休憩時間も設け、
不安な方はお早めにお帰りいただけるよう、お伝えもしていたのですが、
幼い出演者の方々も最後まで興味を持ってお聴きになっていらっしゃったのは
思いがけず嬉しい出来事でした。
次回は自由な状況のなか、多くのお客様もお迎えしての
より穏やかで華やかな雰囲気でのコンサートとなる事を心から願っております。