2017.09.28
早いもので教室を開講して半年が経ちました。
開講当初より来ている生徒達が毎回楽しそうにチャイムを鳴らす姿をモニターで確認するたび、私も嬉しい気持ちいっぱいでレッスンを始めることができます。
今回は、ピアノを始めたばかりの小学生への指導について書いてみます。
ピアノは日々の練習が上達の鍵を握ります。
ですのでいつもレッスンでは「どういう風に楽譜を読み、指を動かせばよいか」 を伝えています。
そして、楽譜を一通り読み、自分で練習ができるような状態にしてから帰すようにしています。レッスン時間は約30分ですので効率よく進めています。
大体2~4曲を一週間で仕上げていきます。
内訳は指のトレーニングの為のテキストから2曲と、音楽性に優れた練習曲が2曲といった具合です。
具体的なテキストは、「バーナムピアノテクニック」「みんなのオルガンピアノの本」「ともだちピアノ」等です。
しっかり弾けるようになった曲は、音に表情をつけたり、講師と連弾もして音楽的にステップアップしていきます。
譜読みの段階を終えて自由に曲を弾けるようになった時、その子の瞳はキラキラ輝いています。
その瞬間こそが、音楽の愉しさですので、キラキラタイムをたくさん作れるようなレッスンを常に心掛けています。
入門の段階は、お家で一人で弾けそうにないような曲は宿題にはしません。
宿題の中でも、お家で弾こうとしてわからないところがあれば、置いておくように伝えています。
ですので生徒がどこまで理解しているかが明確で、次のレッスンで補完することができます。
ピアノを弾くには、覚えることがたくさんあるので、レッスンの時には弾けていても、お家に帰ったらわからなくなってしまうこともあるのです。
ですので繰り返し説明をして、弾かせて、定着させていきます。
そうして毎日毎日繰り返し楽譜を見て弾いているうちに、簡単な楽譜ならすぐにその場で弾けるようになります。「初見力」の誕生です。
この力を身に付けるとピアノを弾くのがさらに楽しくなります。
例えば、両手の同時奏を頑張っているAちゃんは、今取り組んでいる曲よりも少しだけ簡単な、両手の交互奏の楽譜なら初見で弾くことができます。
また、右手がメロディで左手が和音といった曲にチャレンジしているBちゃんは、単音ずつの両手奏の楽譜を初見で弾くことができます。
このように一から自分で弾けるようになる喜びと、少しだけ難しい曲に講師と一緒にチャレンジする楽しみをバランスよく配合させるのが入門時期のつまづかない指導法と考えています。
初見練習は毎回ではありませんがレッスンに盛り込んでいますので、進度の関係でその時は弾かなかった曲も、少し進んだら初見練習や譜読み練習のために遡って弾かせます。
そうすることによって、生徒自身も成長を実感することができるのです。
ピアノ入門したての小学生にはこのように日々指導しています。